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埼玉県在住の1986年生の男による徒然blog

シン・ゴジラを観た

f:id:tacmms:20160802174601j:plain シン・ゴジラを観た。2回観た。 2回観るつもりはなかったが、観てしまった。 恐ろしくおもしろい映画だ。ブルーレイは絶対買おうと思っている。

序盤の5分間でにやにやしたし、30分くらいでこの後つまらなくても満足だと思ってしまった。 そして、見終わった後は、「これが最高のゴジラだ」と叫びたくなった。

私は、エヴァはテレビ版と映画版を観たし、カレカノのアニメも観たし、 新劇場版はすべて公開初日に観たくらいのライトな庵野監督のファンである。 ゴジラに関しては、小さい頃、親にねだってレンタルビデオ店で色々借りて観た。 全29作のうち半分くらいは観てるし、幼少期にスペースゴジラを映画館で観た記憶がある。 ハリウッド版の2014年ゴジラも公開初日に観て非常に満足した。 しかし、私の一番好きな怪獣映画は平成ガメラ3部作であり、 中でも、ガメラ3が特撮怪獣映画で最高傑作だと信じている。 若かりし時の樋口監督も、特技監督として活躍している。 そしてこの2人は仲も良く、これまで様々な作品で仕事をしてきた。 どこかで薄い本の題材にされているのかもしれない(笑)

そんな庵野総監督と樋口監督がタッグを組んだシン・ゴジラはそれなりに期待をしていたが、 では、期待で胸一杯だったかというと、そんなことはなく、実際のところは期待半分、不安半分だった。 庵野監督にはエヴァンゲリオン新劇場版Qの内容に若干の失望をしていたし、 アニメの監督はできても、実写映画を監督して面白いものができるのか不安だった。 また、樋口監督には進撃の巨人の評判がひどかったから、監督としてはだめじゃないかと思っていた。

しかし、それは杞憂であった。 この映画のクレジットは庵野秀明総監督 樋口真嗣監督 となっているが、 観た感想から言えば、実質的に、庵野秀明 監督 脚本 樋口真嗣 助監督 特技監督 による物だった。 つまり、最高の映画だったという事だ!!

そして、公開初日にあまり期待せずに観たので面白さを十分に満喫できた。 評判を聞いて観に行くと期待して観てしまうので、面白さを十分に満喫できなかっただろう。 不安半分でも初日に観に行って良かった。 話題の映画を観に行くというのは、折角の時間とお金を使うのだから、失敗したくないという点は わかるのだが、余計な期待をして観てしまうので、純粋に物語を評価することができないのが問題ではないかと感じている。 そういう意味で、最高の環境でこのシン・ゴジラという映画を鑑賞できたことに幸福を感じざるを得ない。

この映画がいかに面白いかと言うことについては、いろんなブログで言及されているので、 わざわざ繰り返さないし、人には好みがあるので、必ず面白いとは言えないかもしれない。 でも、観て損をしたとは思わない映画である。 ともかく、細部への圧倒的なリアリティ、総勢300名を越えるキャスト、ゴジラの動きなど、 現時点で日本映画の最高のクオリティを誇っている。 他にも沢山語るべきところはあるのだが、ともかく観た方がよいと言いたい映画である。